パニック障害

ぼんごさんと高校

ぼんごさんと高校:冬がはじまるよ

高3の冬が来て、ぼんごの人生にも受験シーズンというものが訪れていた。その、受験シーズン真っ盛りの12月の半ばの平日のこと。ぼんごはひとり、人もまばらな午前のデパートで寝間着を買っていた。これから入院するのだ。ドクターストップぎりぎりでいつも...
パニック障害

ぼんごさんと高校:朝

高校の半ばごろはぼんごのそれまでの人生において精神的にどん底の時期だった。原因のわからない悩み高校の頃はまだまだ自分の不調がパニック障害によるものであることを知らなかったから、自分の身体に何か重大な異変が起こっているのだという不安に常に悩ま...
パニック障害

ぼんごさんと高校:ドライブ

高校生活も大半が過ぎた。この頃、ぼんごが何か異変を抱えていることは家族の間では公然の秘密のようになっていた。でも、なぜそうなっているのか誰にもわからないし、ぼんごも言おうとしないので、得体の知れない不安は募るばかりで、いつかは破裂するのがわ...
パニック障害

ぼんごさんと高校:ぼんごさんと保健室のおばちゃんと記念公園②

前回の続き。どこでもないどこかへ平日の昼間、人気のない記念公園の公衆便所の個室に、ぼんごはいた。なんでこんなことになっているのだろう。なんで自分はこうなんだろう。なんで世の中は自分を突き放して回るのだろう。昔は、病室や看護師さん、お医者さん...
パニック障害

吸いすぎ問題

学校に行っていないことについて、事情聴取をうけることになったぼんご。お父さんとお母さんを前に、がちがちに緊張していた。(前編はこちら)過呼吸おこる「学校から連絡があって、あんたが学校に行っていないって言われたんだけど」みたいなことを皮切りに...
パニック障害

ぼんご発見される

高校2年と3年はぼんごの人生にとってどん底の日々で、どれくらいどん底かというと辛すぎて記憶が曖昧になるくらいどん底だった。この記事と次の記事を書くときも曖昧な記憶を手がかりに辛い事を思い出してもらっていて、それは今現在のぼんごにとっても全く...
パニック障害

ぼんごさんと高校:ぼんごさんと友達④(男の子たち)

頭はぼさぼさ、服装は適当、目は半開き。遅刻が多い、欠席が多い、早退が多い。身体の中では謎の体調不良が今か今かと出番を待ち構えており、ぼんごもそれに意識的になって、どうにか大人しくしていてくれと願うばかりで他にできることもなく、学校に行けるか...
パニック障害

ぼんごさんと高校:ぼんごさんと友達③(女の子たち)

パニック障害を発症しているということを全く知らずに高校生活を謎の体調不良とともに過ごすぼんごさん。体調不良のために友達の誘いに付き合えないとか、授業を受け続けられないとか、学校に行けないとか、そういった悔しい日々が日常と化していた。心配「来...
パニック障害

ぼんごさんと高校:ぼんご大丈夫か②

ある教科の小テストを通じて、先生に異変を感じ取られたぼんごさん。先生に呼ばれて、謎の体調不良のことを自分の言葉で語りはじめたのだった。遮ることなく、先生はぼんごの話を飲み込んだようだった。この時の会話に関してぼんごが覚えているのは「自分が自...
パニック障害

ぼんごさんと高校:帰ろうかな

目が覚めて、また朝が来たことを知った。朝ご飯は食べず、とりあえず制服に着替えて、家を出た。駅で発作駅について、体調の異変を感じた。見えない敵が襲ってきたのだった。腹痛、気持ち悪さ、めまいが来る。ああまたか、とぼんごは悟る。何かを考えて過ごす...
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