2021-04

腎炎

ぼんごさんの入院生活:ぼんごさんはこう思った

ぼんごさんにとって、こども病院での生活はその後の人生観を大きく方向づける出来事だった。 こども病院では、看護師さんも先生もとても穏やかで物静かで、こどもたちは優しく扱われていた。みな、なにか大切な役目を課された貴人のように大切にされていた。...
腎炎

ぼんごさんの入院生活 夜

病院では、夜八時に消灯になった。看護師さんがおやすみと言って部屋の電気を消して、そのあとはこどもたちだけで夜を過ごした。 ぼんごさんは布団にくるまって、大好きな布を顔に当ててにおいをかぎながら、目をつむって眠りが来るのを待った。病気でも昼の...
腎炎

こども病院:ぼんごさんとこどもたち

こども病院にはこどもたちがいた。ぼんごさんがいた病室にもだいたい8人くらいのこどもたちがいた。みんなパジャマを着ている。3~4歳のこどもから13歳くらいのこどもがいた。 ぼんごさんの治療はこれまでと変わらず、基本的にベッドの上でじっとしてい...
最近のぼんごさん

ぬの

ぼんごさんは布を愛している。家にいてくつろいでいる時はたいてい布を手にしている。 安心毛布とか、ライナスの毛布とか呼ばれるやつだ。 物心ついたときからそばにある。布が先かぼんごが先かわからないくらい一心同体となっている。家ではもちろん、入院...
腎炎

こども病院というところ

4歳の終わりから、ぼんごさんの身体の中ではアレルギー性紫斑病と紫斑病性腎炎が併発の状態にあった。ぼんごさんは入退院を繰り返す生活を送るようになる。 入院の前には体のいろいろな変調がおきた。最初は風邪のような感じらしい。アレルギー性紫斑病では...
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