お金の時間、空間的な流れと信用
市場経済が現代ほど栄えた時代は他にありません。それによって国家は発展し、文明は栄えてきました。それを可能にしたのが、お金の時間的な流れを活発化した「金融」と、空間的な流れを活発化した「為替」です。しかしこれらのシステムが登場したことで、お金に対する「信用」が揺らぐような事態がときどき発生してきているのも事実です。現代社会で活用されているこれらのシステムと、浮き彫りになった問題点について検証して行きましょう。
お金は回した方が良い
まず前提として、お金はできるだけ世界中で回していったほうがいい、という考え方があります。これは、お金というものはどこかにたくさん集まると他のところにはあまり残らないという性質に依っています。誰かが儲ければ誰かが損をする、という社会構造になっているのです。そこで、儲けた人はそのお金をできるだけ使ったり貸したりすることで、お金のないところにどんどん分配していけばよいだろうという考えがこれにあたります。
金融と為替の位置づけ
金融と為替というものは、お金を回しやすくする社会的な装置であると言えます。金融とはお金がない人がある人に借りることですが、これによって将来的に自分が得るはずのお金を今受け取り、後で返すということができるようになります。つまり、お金の時間的な流れを金融によって促進させることができるのです。
為替は、実際に現金をやり取りしなくもお金をやり取りしたことになる仕組みです。つまり、お金を実際に空間的に移動させる手間を省くことができる装置なのです。
これら二つの装置によりお金を流れやすくさせ、経済を回していこうとしているわけです。
信用の問題
しかしこれらには問題点もあります。金融や為替は、お金を実際に返してもらえるだろう、お金の価値は大きく変わらないだろう、という信頼があるからこそ成り立っているシステムです。一旦信用を失ってしまうと、大混乱が起ってしまいます。リーマン・ショックやギリシャ危機などがそれにあたります。よって、この問題をどうやって解決していくかが今後の課題となりそうです。