パニック障害と食事(文:ぼんご)

パニック障害

現在、blog内では高校時代にパニック障害の症状が出てきているところをやっている。
この症状の原因がパニック障害だということが完全にわかるまでに、約3年はかかったと思う。
その間、もちろんずっと発作がでていたわけではないが、予期不安のせいでコントロールできないものがあった。
それが食事である。

食べなきゃいい

今となればあれはパニック発作だとわかるのだが、この診断がつくまで特に吐き気や腹痛になることが多かったので消化器器官が悪いのだと勝手に思っていた私。
予期不安のせいで電車の中に入ると気持ちが悪くなり、ここで吐くかもとか考えだすと余計発作も酷くなるのでどうしようもなかった。
結果、電車に乗る前に食べることを止めた。朝の電車の前、授業の前、帰りの電車の前…
結局授業のある日は1日1食夕飯だけになる日が増えた。
今考えると意味不明なことだが、私にとっては胃を空っぽにすればそれでよいとなったのだ。酷い時は水も飲まない生活。それでもちょい痩せ気味程度だったのは、夜にまぁまぁな量を食べていたからだろう。

冴えない生活

食べることは体にエネルギーを与える。当たり前なのだがパニックが怖いので食べることを止めたら、ほとんど活力がなくなり勉強に割くエネルギーもなくなり、当然成績もずんと落ちて覇気もなくなった。

当時は女子高生ブーム。長いルーズソックス。まぶしい。今思い起こせば青春を謳歌できたかもしれないのに。私はやる気もなく思考能力もなく、彼氏ができたかと思ったら捨てられ、自暴自棄になってHMVに通っては試聴だけして勢いでCDを買ったり。メタル(というか速弾き)を聴くと少し活力が出るってことでそれを聴いて家でぼんやりしていた。 早くパニック障害だとわかりそれなりの治療をしていたらと悔やまれる。

現在の食事

パニック障害と診断され、それからカウンセリングに通いながら薬を飲み、そして約20数年。
未だ完治はしていない(もうすることはないと思っている)が、なんとか日々の生活を送ることはできている。
それでも出かける日の朝は家で食べることができない。
それだけこの病気が私の脳に刻んだ苦しさを消すことはできないのだ。

電車がダメ、バスがダメ、観覧車や映画館がダメ、人混みが苦手。
それでも各駅停車で進む。徒歩で歩いたっていい。大きく迂回したっていい。

アイアンメイデンを最近聴かないおばさんはBachoを今聴いている。

歌うぼんご
歌うぼんご

これでいいのだ、これでよかったんだ。
そう思う日まで続くのだ

bacho『これでいいのだ』より

作曲:bacho

詞:bacho

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