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腎炎

ぼんごさんの入院生活:ぼんごさんとバナナ飴

甘いものに飢えていたぼんごさん。あるとき、見かねたおかあさんがバナナ味の飴をこっそり持ってきてくれた。ぼんごさんの腎臓には甘いものも本当はだめだけど隠れて食べなって、親心をいっぱい袋に詰めて持ってきてくれたのだ。 バナナ飴密輸 ぼんごさんは...
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ぼんごさんの入院生活:ぼんごさんと歯磨き粉

ある時、なくなった古い歯磨き粉に変わって新しい歯磨き粉がやってきた。夕飯時に面会に来ていたお母さんが取り替えてくれたのだ。ぼんごさんはもっしゃもっしゃと、いろいろと薄い夕飯を無心で胃に押し込んだ。 夕飯も終わってあとは今日も歯を磨いて寝るだ...
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ぼんごさんの入院生活:ぼんごさんと本

入院の間は病院の外に出ることはもちろん、毎日をほぼベッドの上で過ごすことをしか許されなかった。そういう幼少期を過ごしたぼんごさん、ベッドの上では本を読んで過ごす時間が多かった。自然と本に夢中になった。 お母さんが選んで持ってきてくれる本もあ...
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ぼんごさんの入院生活:ぼんごさんと病院外の食べ物

病院食はいつだって好きじゃなかったぼんごさん。食事が楽しくなかった。腎臓のためとはいえ味のない食事を我慢して食べ続けられるほど大人ではなかったのだ。 密輸 あきらかに痩せてきているぼんごさんの食生活を救うべく、病室にはこっそりと病院外の食べ...
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ぼんごさんの入院生活:ぼんごさんと病院食

ぼんごさんは入院すると、いつもまずい病院食を食べた。薄味であんまり暖かくなくて柔らかくて塩気のない、まずい食事だ。 病院食は健康第一なのでおいしいはずはない。僕も入院の経験はあるので普通の病院食の雰囲気はわかる。だいたいご飯は柔らかくて半分...
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ぼんごさんの入院生活:ぼんごさんはこう思った

ぼんごさんにとって、こども病院での生活はその後の人生観を大きく方向づける出来事だった。 こども病院では、看護師さんも先生もとても穏やかで物静かで、こどもたちは優しく扱われていた。みな、なにか大切な役目を課された貴人のように大切にされていた。...
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ぼんごさんの入院生活 夜

病院では、夜八時に消灯になった。看護師さんがおやすみと言って部屋の電気を消して、そのあとはこどもたちだけで夜を過ごした。 ぼんごさんは布団にくるまって、大好きな布を顔に当ててにおいをかぎながら、目をつむって眠りが来るのを待った。病気でも昼の...
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こども病院:ぼんごさんとこどもたち

こども病院にはこどもたちがいた。ぼんごさんがいた病室にもだいたい8人くらいのこどもたちがいた。みんなパジャマを着ている。3~4歳のこどもから13歳くらいのこどもがいた。 ぼんごさんの治療はこれまでと変わらず、基本的にベッドの上でじっとしてい...
最近のぼんごさん

ぬの

ぼんごさんは布を愛している。家にいてくつろいでいる時はたいてい布を手にしている。 安心毛布とか、ライナスの毛布とか呼ばれるやつだ。 物心ついたときからそばにある。布が先かぼんごが先かわからないくらい一心同体となっている。家ではもちろん、入院...
腎炎

こども病院というところ

4歳の終わりから、ぼんごさんの身体の中ではアレルギー性紫斑病と紫斑病性腎炎が併発の状態にあった。ぼんごさんは入退院を繰り返す生活を送るようになる。 入院の前には体のいろいろな変調がおきた。最初は風邪のような感じらしい。アレルギー性紫斑病では...
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