最近のぼんごさん

2023年も生きた(文:ぼんご)

2023年夏。友人ががんで亡くなった。44歳。一番辛くて一番視野が狭くてどうしようもない高校時代に、一緒にいてくれた人の死。年齢にしては身近な死を多めに経験している自分でも、どうしようもない喪失感に襲われた。悲しみは心の底からいつでも湧きあ...
ぼんごさんと高校

ぼんごさんと高校:冬がはじまるよ

高3の冬が来て、ぼんごの人生にも受験シーズンというものが訪れていた。その、受験シーズン真っ盛りの12月の半ばの平日のこと。ぼんごはひとり、人もまばらな午前のデパートで寝間着を買っていた。これから入院するのだ。 ドクターストップ ぎりぎりでい...
ぼんごさんと高校

ぼんごさんと高校:受験生

腎炎が寛解となってから、なんでも好きな事をしていいと言われていた。親からも医者からもそう言われた。 しかし、何でもやっていいと言われても、できそうなイメージを持てることが何ひとつ無いのが現実だった。何をやるにも体力がいる。 いくつか試してみ...
パニック障害

ぼんごさんと高校:朝

高校の半ばごろはぼんごのそれまでの人生において精神的にどん底の時期だった。 原因のわからない悩み 高校の頃はまだまだ自分の不調がパニック障害によるものであることを知らなかったから、自分の身体に何か重大な異変が起こっているのだという不安に常に...
最近のぼんごさん

なりたい職業に就けなかった自分へ

私にはなりたい職業があって、行きたい学部があったけど、結局体やお金の都合もあってパスをした。職業とは無関係の三流大学の文系学部に入って、卒業する時にきちんと就活もしなかったので、その後ずっと事務系の仕事を非正規ですることになった。そのことを...
パニック障害

ぼんごさんと高校:ドライブ

高校生活も大半が過ぎた。 この頃、ぼんごが何か異変を抱えていることは家族の間では公然の秘密のようになっていた。 でも、なぜそうなっているのか誰にもわからないし、ぼんごも言おうとしないので、得体の知れない不安は募るばかりで、いつかは破裂するの...
パニック障害

ぼんごさんと高校:ぼんごさんと保健室のおばちゃんと記念公園②

前回の続き。 どこでもないどこかへ 平日の昼間、人気のない記念公園の公衆便所の個室に、ぼんごはいた。 なんでこんなことになっているのだろう。なんで自分はこうなんだろう。なんで世の中は自分を突き放して回るのだろう。 昔は、病室や看護師さん、お...
ぼんごさんと高校

ぼんごさんと高校:ぼんごさんと保健室のおばちゃんと記念公園①

謎の体調不良が頻発するようになってから、ぼんごはすっかり保健室の常連になっていた。教室で気持ちが悪くなると、先生に断って教室を出てゆくことが常態化していた。自分に視線が集まっているような気がして、いつも背中が重かった。 一緒 3年生のいつか...
パニック障害

吸いすぎ問題

学校に行っていないことについて、事情聴取をうけることになったぼんご。お父さんとお母さんを前に、がちがちに緊張していた。(前編はこちら) 過呼吸おこる 「学校から連絡があって、あんたが学校に行っていないって言われたんだけど」みたいなことを皮切...
パニック障害

ぼんご発見される

高校2年と3年はぼんごの人生にとってどん底の日々で、どれくらいどん底かというと辛すぎて記憶が曖昧になるくらいどん底だった。 この記事と次の記事を書くときも曖昧な記憶を手がかりに辛い事を思い出してもらっていて、それは今現在のぼんごにとっても全...
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